裸眼ライフラボ代表 / 視覚研究家
「身体は、世界を捉える高精度のレーダーである。」
そんな実感に行き着くまでに、ずいぶん遠回りをしてきました。
■ 身体知の探求(The Roots)
20代からインド、中東、欧州を放浪し、
各地のシャーマニズムや身体技法に触れる。
1978年のアフガニスタン侵攻やテヘランでの動乱など、
死と隣り合わせの場を経験する中で、
「人間が本来持っている野生の勘(身体レーダー)」の
確かさを思い知らされる。
帰国後は、薬物依存や統合失調症のケアなどに従事。
ゲシュタルト療法やソマティック(身体)心理学、
日本の古武術などを学びながら、
「力むほど弱くなり、ゆるむほど本来の力が出る」
という身体の原理にたどり着く。
■ 視覚への転機(The Awakening)
50年以上の眼鏡生活の末に告げられた、白内障の診断。
「手術しかない」という言葉を前に、
長年培ってきた身体の知恵を、
自分の視覚に試してみることを決意する。
そこから始まったのが、
「見ようとする力み」をほどきながら、
自分の目の可能性を探る孤独な実験だった。
そのプロセスの中で、
目の不調の多くが眼球だけの問題ではなく、
身体全体のこわばりや、ものの見方のクセとも
深く結びついていることを実感していく。
■ 現在(The Mission)
こうして得られた経験を整理し、
日常の中で試せる形にまとめたものが「KAIメソッド」です。
精神論や根性論ではなく、身体の感覚を手がかりに、
無理なく「見る力」を楽な方向へ導いていくことを大切にしています。
デジタル社会で目と心が疲れがちな人たちが、
自分の感覚を取り戻し、
再び「自分の目で世界を見る喜び」を味わえるようになること。
それが、いまの私の仕事です。
著書に『感覚を解放する! 実践的4つのシンプルワーク』(Amazon Kindle)がある。
