「放っておくと視力を失います」という医師の言葉に衝撃を受けた私は、長年培ってきた経験を活かして、自力での視力回復に挑戦することを決意しました。
私の探究心は20代まで遡ります。当時、太極拳教室を開いて指導する傍ら、合気術やボディワークなど、心とからだの健康に関する様々な分野を学んでいました。そこで出会った「繊細さこそ力強い」という考え方は、からだ本来の自然な動きを大切にする私の活動の柱となっています。
学びへの渇望は、私をインドや中東、ヨーロッパへの旅へと導きました。そこで出会った伝統的な身体の技や心理療法は、私の視野を大きく広げてくれました。特に心の病に悩む方々との出会いは忘れられない経験となり、帰国後は統合失調症の方々のケアに10年以上携わることになったのです。
そんな私が視力の低下という壁に直面したとき、「からだには本来、自分で健康を取り戻す力が備わっている」という確信が、あきらめない力をくれました。伝統的な技法と最新の脳科学の知見を組み合わせながら研究を重ね、ついに新しい視力回復法を見出すことができたのです。
この方法で自身の白内障による視力低下を克服し、メガネなしの生活を実現できた喜びは、同じように視力で悩む方々の力になりたいという強い思いへと変わりました。そこで、誰でも日常生活の中で無理なく続けられる視力回復プログラム「KAIメソッド」を開発しました。
このメソッドの特徴は、目と脳を一体として捉えるアプローチにあります。目は脳の一部であり、視覚システム全体に働きかけることで、本来の視力を取り戻せることがわかってきたのです。
人生100年時代を迎え、視力の衰えに悩む方が増えています。でも、あきらめる必要はありません。私自身の経験が、その証です。一人でも多くの方が健やかな目で人生を楽しめるよう、これからもサポートを続けていきたいと思います。